親子の防災マルシェ2018 開催趣意書

平成30年5月吉日

 

親子の防災マルシェ実行委員会

実行委員長 髙橋 真利子 

自然災害への不安が高まる昨今、被災時には公的機関からの援助体制が整うまでの最低3日間は家庭で備える必要があるといわれております。一方で、各人の意識としては災害に対する不安は感じているものの備えは充分ではありません。特に、乳幼児は災害弱者であり特段の配慮を必要としますが、子育て世代は育児や生活がどうしても優先になり、災害に対する関心が低くなりがちです。また、従来の防災訓練は乳幼児の参加へ配慮されておらず、防災情報は画一的であるため、子供の成長と季節の変化に対応されていませんでした。

私も災害に不安を抱える一人でした。しかし、昨年9月に大船渡市で行われたNPO法人こそだてシップ主催「乳幼児の防災&ママフェスタ」に参加し、不安を解消するきっかけを得ることが出来ました。「乳幼児の防災&ママフェスタ」では子育て世代に向けた防災講演、展示に加え、親が展示に集中できるよう、スタッフが子どもの見守りをするといった様々な配慮がされておりました。また、母子ケア、出店、大型遊具など親子で楽しめるコーナーもあり大変盛況でした。防災意識を深めると共に、小さな子供から保護者まで安心して学べる従来にはなかった取り組みに、大きな感銘を受けました。

この取り組みを地域で共有するため、北上市内の企業、団体と協働し、子育て世代に向けた親子参加型防災イベントを開催いたします。第1回目となる「親子の防災マルシェ2018」は防災月間にあわせ、平成30年9月17日に北上市文化交流センターさくらホールを会場に実施します。小ホールを主会場に子育て世代に必要なモノ・コトにスポットを当て、保育に配慮し、育児と親和する防災情報、実技指導を提供します。また、育児相談、地域企業による防災用品の紹介、大型遊具を設置するなど、親子で楽しめるイベントとして企画しております。

本イベントの実施により、子育て世代の防災意識が高まることが期待され、自助から共助、相互の助け合いにより地域防災力が向上し、安心して暮らせる社会を紡ぐことを目的とします。このイベントをより実り多いものにするためには、ご賛同頂けます企業・団体の皆様のご協力が必要です。何卒、親子の防災マルシェの趣旨をご賢察の上、格別のご配慮とご支援、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

なお、本イベントは公益財団法人いきいき岩手支援財団平成30年度地域子育て活動支援事業の助成により実施することを申し添えます。

(8/22一部修正)